卒業生リレーの2番手を務めることになりました。藤田英憲です。
こういう改まった文章を書くのは得手ではないのですが、かすみんから謎にハードルを上げられて焦っています。取り敢えずつらつらと書いていきたいと思います。
パスが下手でした。
一直線に飛んでくる切れ味の良いスクリューパス。相手の意表を突くキックパス。タックルされながらのオフロードパス。
ラグビーには色んなパスがあります。
パス全般が下手くそでした。
未だに僕の左のスクリューパスはまともに飛びません。なんでや…
「お前何年目だよーーー!」と後輩の星君や新田君に煽られながらヒョロヒョロのパスを放り、見城くんに怒られながらパス練をしていました。
バックスの皆がグラウンドの遥か向こうからボールを繋ぎ、フォワードの皆が仲間を信じてボールを託してくれるたび、そのパスに感心したものでした。
医大ラグビー部に入ってから託されたのは、試合中のボールだけではありませんでした。
色々な先輩方がいました。
「闘球」を「ラグビー」と読めた人間を片っ端から入部させようとしていた先輩、
飲み会のたびに僕の記憶を葬り去る飲ませ上手の先輩、
進級の危機に教授に一緒に謝りに行ってくれた先輩(大変ご迷惑をお掛けしました)、
なぜか体育館で国試知識を絶叫しながら筋トレしていた先輩。
どちらかと言えば、というか確実に、奇人変人 愉快な人たちが多い部活だったと思います。でも他のどの部活よりも先輩後輩の垣根が低い、温かい雰囲気の部活でした。辛いことも少なくない医学部生活を乗り切る上で、この温かさは大きな支えでした。
そんな温かなラグビー部を、先輩方に託していただきました。
そして、僕たちも託す番になりました。
先輩方が託してくれたこの場所を、この温かさを、自分たちは後輩にきちんとパス出来たでしょうか。
ヒョロヒョロのパスになったらすいません。キャッチしてくれると嬉しいです。
コロナ禍で「繋がり」が希薄化しているご時世だからこそ、後輩たちがまた更に後の世代へ、この温かさを繋いで行ってくれると嬉しいです。
長文を失礼しました。
この場を借りて今までお世話になった顧問の見城先生、OBOGの先生方、同級生、後輩に感謝申し上げます。コロナ禍で長らくOB戦が開催できていませんが、またラグビーが出来る日を楽しみにしております。
卒後は東海地方で研修をします。遊びにきてね!
次は秀ニキです。ラグビー、勉強、DJなどなど、多方面で素晴らしい才能を持つ男です。きっと素敵な文章を書いてくれる事だと思います。
それではまたどこかでお会いしましょう。